2008/10/09

西厳寺蔵橘資料

『西厳寺蔵橘資料・古写経断簡集成・小川貫弌先生著作集』(DVD2枚)小川貫弌先生蔵貴重書研究会(小田義久代表)2008年9月.

編集者のお一人,橘堂晃一さんから拝領.橘堂さんありがとうございました.
内容はすでに岩本篤志先生のブログで紹介されている.
大部分は漢文の小断片ながら,一部はイラン語・ウイグル語との両語断片も含み,龍大蔵の大谷資料と接合するものも確認されているという.
関係者のご尽力に敬意を表しつつ,貴重な新資料が学界に紹介されたことを慶びたい.

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2008/10/08

『『蒙古源流』五種』

森川 哲雄 2008:『『蒙古源流』五種』中国書店.

モンゴル研究にとって重要な年代記の写本5種類を対校,A4版で総700ページを超える巨冊.
ただし,テキスト転写だけで和訳はなく,岡田英弘先生の訳註『蒙古源流』が転写がないのと対照的ともいえようか.

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2008/09/29

野田仁さんより

野田 仁 2008:「露清関係とカザフ草原」宇山智彦(編)『講座スラブ・ユーラシア学』第2巻,講談社,pp. 231-257.
ポポワ (Popova, I. F.) 2008: 野田仁(訳)「ロシア科学アカデミー東洋学研究所サンクト・ペテルブルク支部 (SPbF IVRAN) の東洋写本コレクション」『東京大学史料編纂所紀要』18, pp. 48-59.

抽印を拝領.野田さんありがとうございました.

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2008/09/25

佐藤貴保先生より

佐藤 貴保 2008:「ロシア蔵西夏文『天盛禁令』刊本の未公刊断片」『西北出土文献研究』6, pp. 55-62.
佐藤 貴保 2008:「西夏時代における黒河中流域」『沙漠誌ノート』5, pp. 45-49.
矢部 正明・佐藤 貴保 2008:「遼(契丹)・金・西夏史に関する授業分析と新視点授業の提案」『世界史のしおり』2008年4月号,pp. 20-23.

抽印・影印を拝領.佐藤さんありがとうございました.

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2008/09/14

櫻井智美先生から

櫻井 智美 2007:「元代の北嶽廟祭祀とその遂行者たち」氣賀澤保規(編) 『中国石刻資料とその社会』汲古書院,pp. 113-142, +2 pls.

抽印を拝領.櫻井さんありがとうございました.

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2008/09/12

『開篇』27, 2008

澤田 達也 2008:「吐魯番出土『玉篇』目録断片 (Ch1744) について」『開篇』27, pp. 61-76.
鄭 光 2008:(竹越孝訳)「吏文と漢吏文」『開篇』27, pp. 83-106.
劉 麗川 2008:「『老乞大』多版本中“要”的研究」『開篇』27, pp. 108-134.
井上 治・金 度亨 2008:「蒙語老乞大テキストのローマ字転写と和訳〈巻之七〉」『開篇』27, pp. 135-174.

本誌1部を竹越孝先生から拝領.竹越先生ありがとうございました.

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2008/09/09

關尾史郎先生より

關尾 史郎 2008:「高昌郡時代の上行文書とその行方」藤田勝久・松原弘宣(編)『古代東アジアの情報伝達』汲古書院,pp. 75-89.
關尾 史郎 2008:「敦煌の古墓群と出土鎮墓文」『資料学研究』5, pp. 1-16.
關尾 史郎 2008:(書評)三崎良章『五胡十六国の基礎的研究』『法制史研究』57 (2007), pp. 314-318.
關尾 史郎 2007:「日本的五胡十六國時代史研究」『魏晋南北朝史國際學術研討會曁中國魏晋南北朝史學會第八届年會論文集』武漢大學,pp. 30-35.
關尾 史郎・清水はるか 2008:「『國家圖書館藏敦煌遺書』所収写経題記一覧 (I)」『資料学研究』5, pp. 39-69.
關尾 史郎・岩本篤志 2005:『トゥルファン出土「五胡」時代漢文文書俗字データベース』新潟大学大域プロジェクト研究資料叢刊VI.

先週もしばらく所用で弘前を離れており,戻ってきたところに大部のパケットを頂戴.
關尾先生「倍返し」確かに拝領いたしました.ありがとうございました.
これらの抽印以外に報告書類もご恵贈いただいた.そのエントリは後日.

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2008/09/08

宇野伸浩先生より

宇野 伸浩 2008:「フレグ家の通婚関係に見られる交換婚」『北東アジア研究』別冊1, pp. 27-45.

抽印を拝領.宇野さんどうもありがとうございました.

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2008/09/05

小田壽典先生より

小田 壽典 2008:「トルコ語『観音経』写本の研究続編」『西南アジア研究』68, pp. 27-39.

抽印を拝領.小田先生ありがとうございました.

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2008/09/03

旅順博物館のおみやげ2

郭 富純・王 振芬 2007:『旅順博物館藏西域文書研究』瀋陽:萬巻出版公司.

別のパケットに入れていたもの.
さすがに非漢語文書までは入っていないが,漢文仏典だけでなく識語や世俗文書についても写真と移録が載っており有益.

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2008/09/01

旅順博物館のおみやげ

郭 富純 2007:(主編)『旅順博物館學苑』吉林文史出版社.
『大連文物』2008.

特に前者所収の王振芬「大谷収集品中一幅新發現的帶有景教符號的地藏麻畫初探」は,写真がモノクロなのが残念(口絵のセレモニー写真の類はカラーなのだが)とはいえ,興味深い館蔵資料を提示する.
著者に直接うかがったところ,本稿の改訂増補版を近々刊行予定とのことで,図版がカラーになることを祈りたい.

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2008/08/24

四日市康博さんより

四日市 康博 2008:(編)『モノから見た海域アジア史』(九大アジア叢書11)九州大学出版会.
今西 裕一郎 2007:(編)『九州大学21世紀COEプログラム「東アジアと日本:交流と変容」統括ワークショップ報告書』九州大学.

編著書2点を拝領.四日市さんありがとうございました.
前者は以前のエントリで紹介済み,そこのTB先でも多々コメントがついている.
後者の目次はこちらを参照.

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2008/08/20

『史学雑誌』117-7, 2008

藤野 月子 2008:「漢唐間における和蕃公主の降嫁について」『史学雑誌』117-7, pp. 38-57.

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2008/08/12

『内陸アジア言語の研究』23, 2008

『内陸アジア言語の研究』23, 中央ユーラシア学研究会,2008.7.

本号は「森安孝夫教授還暦記念特集号」となっている.
同誌の共同編集者である吉田豊先生の序文に続き,いずれも各方面に波及しそうな力作が並ぶ.
従来とはやや体裁が異なり,行間がやや詰まっているようだが,それでも合計250ページを超える.
以下,簡単に内容を紹介する.

Gulácsi, Zs.: A Visual Sermon on Mani’s Teaching of Salvation: A Contextualized Reading of a Chinese Manichaean Silk Painting in the Collection of the Yamato Bunkakan in Nara, Japan
奈良・大和文華館所蔵でこれまで仏画とみなされていたものが,マニ教絵画であることを読み解く.
マニ教と宋元時代江南絵画さらに日本との結びつきに新たな局面が提示されることになろう.

Matsui, D.: Revising the Uigur Inscriptions of the Yulin Caves
拙稿が諸方に波及する可能性は小さい(笑)
Hamilton・牛汝極 (Journal Asiatique 282, 1998) により公刊された安西楡林窟のウイグル語銘文のうち3件を再校訂したもの.一昨年の森安先生を代表とする科研によってこれらの銘文を調査できたことから,記念号にふさわしいと考えた.
すでに松田孝一(編)『内陸アジア諸言語資料の解読によるモンゴルの都市発展と交通に関する総合研究』(科研費報告書)に和文で簡報を寄せているが,楡林窟・莫高窟その他の諸ウイグル語銘文との比較検討からテキストの一部を改訂し,また語註にも知見を加えたので,今後はこちらの英文を参照されたい.
学問的には,威武西寧王ブヤンクリ,地名 Napčik,チベット語からの借用語 čodpa を見出したことに,それなりの意義がないこともないかと思われる.

松川 節「『勅賜興元閣碑』モンゴル文面訳註」
表題蒙漢合璧碑文モンゴル文面の再構.原碑調査に基づき,缺落箇所に関するCleavesの旧案のいくつかを改める.

中村 淳「2通のモンケ聖旨から──カラコルムにおける宗教の様態──」
フレグ=ウルス治下のアッシリア教会(いわゆるネストリウス派)法王発行文書の印文に遺るシリア文字トルコ語モンケ聖旨を出発点に,キリスト教を軸としてモンケ時代カラコルムにおける宗教教団の様態を論じる.同時に,モンゴル帝国治下のキリスト教会についての新知見も多々含まれる.

Pinault, G.-J.: Bilingual hymn to Mani : Analysis of the Tocharian B parts
マニ教のいわゆる pothi book のトカラ語B(クチャ語)テキストの校訂案.これは後出の Wilkens 論文とあわせ読まれねばならない.

Raschmann, S.-Chr.: Baumwoll-Nachlese : Vier alttürkische böz-Dokumente aus dem Arat Nachlaß (Istanbul)
ドイツ隊将来ながら第二次大戦中に失われ,今では R. R. Arat 旧蔵写真資料でのみ残るウイグル語契約文書の校訂研究.ウイグル文書の研究に携わる小生にとって最も有益.

榮 新江(西村陽子訳)「新出吐魯番文書に見える唐龍朔年間の哥邏祿部落破散問題」
先般『西域歴史言語研究輯刊』第1輯(2008)に発表された論文の日本語訳.
新出トゥルファン漢文文書の分析から,7世紀中葉のカルルク遊牧民の動向,さらには唐の辺境政策・文書行政システムを解明する.

Rybatzki, V.: Farbigkeit und Vielfalt: Einiges zum Pfau und seinen Bezeichnungen in den zentralasiatischen Sprachen
内陸アジア諸言語から「孔雀」の語を大量に抽出し,その広がりと変遷,借用関係を概観する.

Wilkens, J.: Musings on the Manichaean “pothi” book
Pinault論文でも扱われたマニ教 pothi book のウイグル語テキストの再校訂.
破損・缺落しているテキストを該博な文献学的知見に基づいて再構成・確定していく過程には,PInault論文と同様,賛嘆を禁じ得ない.

なお,巻末には「森安孝夫教授文献目録」が掲載される.

ちなみに大阪では,今夕,本誌を森安先生に献呈するささやかな催しも行われたとのこと.
諸事多端で参上できなかったが,さいはて津軽の地より恩師の還暦を言祝ぐものである.
おめでとうございます.

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2008/08/08

片山章雄先生より

片山 章雄 2007:「大谷探検隊第2次隊員橘瑞超の西域南道踏査」『日中中日共同尼雅遺跡学術調査報告書』第3巻,佛教大学アジア宗教文化情報研究所・佛教大学ニヤ遺跡学術研究機構, pp. 223-233.
片山 章雄 2008:「橘瑞超の楼蘭近辺の踏査と関係する記録・文物(1)」『東海史学』42, pp. 41-53.
片山 章雄 2008:(代表)『清末成立の四川からチベットへのルートを描いた程站絵図の基礎的研究』(2007年度東海大学学部等研究教育補助金(文学部)研究成果報告書)東海大学文学部.

さる6日にご来弘された片山先生から拝領.
片山先生ありがとうございました&ごちそうさまでした.

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2008/08/05

『東洋学報』90-1, 2008

村井 恭子 2008:「九世紀ウイグル可汗国崩壊時期における唐の北辺政策」『東洋学報』90-1, pp. 33-67.

唐朝と内陸アジア勢力との関係が諸側面から見直されている現況のなか,いわゆる南走派ウイグルについても再考察される必要はあるだろう.
先行研究として引用される Tang China .... の著者 Drompp 氏には,この外に The Uighur-Chinese Conflict of 840-848 (N. di Cosmo, Warfare in Inner Asian History, Leiden / Boston / Köln, 2002) もあり,そこでも唐の対ウイグル政策が議論されていたように記憶するので,比較の要ありか.

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2008/07/28

『北京を見る読む集める』

森田 憲司 2008:『北京を見る読む集める』(あじあブックス063)大修館書店.

出版社を通じて森田先生から拝領.森田先生ありがとうございました.
学術的な話題にとどまらず蘊蓄満載で楽しめる.
8ページには私がはじめて拝眉した頃の森田先生のお写真もあってこれまた懐かしい.

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2008/07/26

『北東アジア研究』別冊1, 2008

栗林 均 2008:「多言語分類辞典『御製五体清文鑑』の利用に関する覚書」『北東アジア研究』別冊1, pp. 7-25.
宇野 伸浩 2008:「フレグ家の通婚関係に見られる交換婚」『北東アジア研究』別冊1, pp. 27-45.
柳澤 明 2008:「遼寧省鳳城・岫巌のバルガ人」『北東アジア研究』別冊1, pp. 47-66.
藤代 節 2008:「北東アジアのチュルク諸語研究」『北東アジア研究』別冊1, pp. 67-84.
諏訪 淳一郎 2008:「ポスト社会主義トゥバにおける自然の物神化とエスノ文化資本の生成」『北東アジア研究』別冊1, pp. 85-108.
坂井 弘紀 2008:「中央ユーラシア・テュルクの叙事詩に描かれる「異民族」」『北東アジア研究』別冊1, pp. 109-133.
森平 雅彦 2008:「事元期高麗における在来王朝体制の保全問題」『北東アジア研究』別冊1, pp. 135-172.
石川 巌 2008:「古代チベットにおける古代ボン教とその変容」『北東アジア研究』別冊1, pp. 173-186.
藤井 麻湖 2008:「英雄叙事詩『ジャンガル』における七冲の痕跡」『北東アジア研究』別冊1, pp. 187-226.
井上 治 2008:「19〜20世紀オルドスにおける外来文化要素の受容過程に関する一考察」『北東アジア研究』別冊1, pp. 227-277.

井上治先生から拝領.井上先生ありがとうございました.
井上先生が代表をつとめられた科研費共同研究「北・中央ユーラシアにおける異文化の波及と相互接触による文化変容の歴史的研究」メンバーによる論文集で,科研費報告書とはあくまで別物とのこと.

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2008/07/22

『東洋史研究』67-1

宮 紀子 2008:「対馬宗家旧蔵の元刊本『事林広記』について」『東洋史研究』67-1, pp. 35-67.

今号の近刊叢欄から欧文雑誌が無くなっているのは,何か方針の変更があったのだろうか.

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2008/07/15

『文物』2008-6

西安市文物保護考古所 2008:「西安北周康業墓發掘簡報」『文物』2008-6, pp. 14-35.
西安市文物保護考古所 2008:「西安南郊元代王世英墓清理簡報」『文物』2008-6, pp. 54-68.
程 林泉・張 翔宇・山下 将司 2008:「北周康業墓志考略」『文物』2008-6, pp. 82-84.

一昨年に訪問した西安で閲覧させていただいた諸資料が公刊.
康業は例によってソグド人.
王世英は陝西方面で活動し安西王に抜擢された者.

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2008/07/11

庄垣内正弘先生より

庄垣内 正弘 2008:『ウイグル文アビダルマ論書の文献学的研究』松香堂.

ご高著を拝領.庄垣内先生,ありがとうございました.
15年前の大著『古代ウイグル文阿毘達磨倶舎論実義疏の研究』を,この間に学界に提供されてきた資料群を参考に大々的に改められたもの.
これまたウイグル学への大きな福音.

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2008/07/09

三谷真澄先生より

三谷 真澄 2008:「旅順博物館所蔵の浄土教写本について」『国際文化研究』12, pp. 29-44.

先般,科研の打ち合わせで上洛した際に抽印を拝領.三谷先生ありがとうございました.

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2008/07/03

世界史を書き直す・日本史を書き直す

懐徳堂記念会(編)『世界史を書き直す・日本史を書き直す──阪大史学の挑戦──』和泉書院,2008.

川北稔「輸入代替としての産業革命」
坂尻彰宏「帰ってきた男」
桃木至朗「海と貿易がつくった世界史」
平雅行「神国日本と仏国日本」
杉山清彦「大清帝国と江戸幕府」
秋田茂「イギリス帝国と近代アジア・日本」

著者のお一人坂尻彰宏先生から拝領.坂尻さんありがとうございました.
「あとがき」で批判される「自称研究者」の一人としては,大いに蒙昧を開かれた.

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2008/06/17

『内陸アジア史研究』23, 2008

西村 陽子 2008:「唐末五代の代北における沙陀集団の内部構造と代北水運使」『内陸アジア史研究』23, pp. 1-24.
松井 太 2008:「東西チャガタイ系諸王家とウイグル人チベット仏教徒」『内陸アジア史研究』23, pp. 25-48.
栗本 陽子 2008:「康煕朝におけるチャンキャ2世ガワン=ロサン=チューデンの北京招請」『内陸アジア史研究』23, pp. 49-70.
バフティヤール 2008:「中国社会科学院民族学人類学研究所所蔵のチャガタイ語・ペルシア語写本について」『内陸アジア史研究』23, pp. 139-151.
萩原 守 2008:(評)岡洋樹『清代モンゴル盟旗制度の研究』『内陸アジア史研究』23, pp. 165-173.

など.

拙稿は,昨日のエントリの Aspects of Research into Central Asian Buddhism に寄せていた英文原稿の改稿・増補版.
敦煌北区新出モンゴル語文書の発令者・書記がドイツ隊将来トゥルファン出土モンゴル語文書と同一である点から,東トルキスタンのチャガタイ=ウルスと甘粛河西の東方チャガタイ諸家との関係を再論し,さらに両者を取り結ぶ存在として,敦煌文書にみえる「灌頂国師」ほかのウイグル人チベット仏教徒の活動をクローズアップしたもの.
成稿にこぎつけられたのは,ツボを突いたコメントを下さった査読委員諸氏,種々ご高配下さった編集担当幹事のN氏に負うところ甚大.ありがとうございました.

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2008/06/16

Aspects of Research into Central Asian Buddhism

Zieme, P. 2008: (ed.) Aspects of Research into Central Asian Buddhism: In Memoriam Kōgi Kudara (Silk Road Studies XVI). Turnhout (Belgium).

故百濟康義先生の共同研究者にして長らくのご友人でもあった Zieme 先生が編まれた追悼論文集.
私も,敦煌北区新出のモンゴル語文書を扱った小論を寄せることを許された.
拙稿は措くとして,いずれも重要な論文が寄せられていること,こちらの目次からも一目瞭然であろう.
Amazon.co.jpでも販売されるようなので,ぜひお求めいただきたい.

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2008/06/12

笠井幸代さんから

Kasai, Y. 2008: Die uigurischen buddhistischen Kolophone (Berliner Turfantexte XXVI). Turnhout (Belgium).

著者よりご恵贈に与る.笠井さんありがとうございました.
ベルリン自由大学に提出された博士論文に基づくもので,ウイグル仏典の識語を集成.
私も博士論文をBTTで出したいとかねてから念じていたところ,後輩に先を越されることとなってしまったのはまことに悔しい(泣)

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2008/06/11

『史林』91-3

宮 紀子 2008:「叡山文庫所蔵の『事林広記』写本について」『史林』91-3, 1-41.
諫早 庸一 2008:「ペルシア語文化圏における十二支の年始変容について」『史林』91-3, 42-73.

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2008/05/19

『敦煌寫本研究年報』第2号

京都大學人文科學研究所・西陲發現中國中世寫本研究班,2008.3

高啓安「敦煌石窟畫塑材料中的麵粉和油」
齋藤智寛「『梵網經』と密敎」
玄幸子「宋代社會における『佛說天地八陽神呪經』の受容について」
Galambos, I: A 10th Century Manuscript from Dunhuang Concerning the Gantong MOnastery at Liangzhou
松浦典弘「長興四年中興殿應聖節講經文(P. 3808)をめぐる問題について」
山口正晃「『現在十方千五百佛名竝雜佛同號』小考」
永田知之「『文場秀句』小考──「蒙書」と類書と作詩文指南書の間」
山本孝子「「侯侍郎直諫表」と書儀──Dh.01698 について」
辻正博「吐魯番アスターナ出土「景龍三年十一月南郊赦文」殘片小考」
池田巧「フランス國立圖書館所藏のナム語文獻」
余欣「美國哥倫比亞大學東亞圖書館所藏敦煌文獻小考」
高田時雄「李滂と白堅・補遺」
山本孝子「敦煌・吐魯番文獻圖録・目録集覽稿(2)」

昨年にひきつづき,人文研より冊子体を拝領.
高田時雄先生をはじめとする研究班の皆様にお礼申し上げます.
やはり昨年同様,研究班のサイトからPDFでも提供されている (33.9 MB).

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2008/05/16

『モノから見た海域アジア史』

四日市 康博 2008:(編)『モノから見た海域アジア史』(九大アジア叢書11)九州大学出版会.

生協から購入.
四日市康博「銀と銅銭のアジア海道」は,モンゴル時代に中国銀が西アジアに移動したという現象を簡潔に跡づけて有益.
香料貿易による北欧→イタリア→エジプト→インドという銀の移動(黒田明伸『貨幣システムから見た世界史』)との関係については,あらためて詳論されるのであろう(多分)

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2008/05/13

シルクロードの考古学

岡内 三眞 2008:『シルクロードの考古学』早稲田大学.

生協から.
大学での講義や現地での解説の際のテキストとするために編まれたという.
新疆にとどまらず東は慶州・北京・西安,西はパルミラ・コンスタンティノープルにまで及ぶ.

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2008/05/09

Subjects and Masters

Brose, M. C. 2007: Subjects and Masters: Uyghurs in the Mongol Empire (Studies on East Asia 28). Bellingham.

某所より仕事に関係して頂戴したもの.
瞥見したところでは,元代漢籍史料に主拠して「色目人」としてのウイグル人の活動を検討しているらしい.
仕事に絡むかどうかは精読してから.

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2008/05/05

山下将司先生より

山下 将司 2008:「唐の監牧制と中国在住ソグド人の牧馬」『東洋史研究』66-4, pp. 1-31.

抽印を拝領.山下さんありがとうございました.

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2008/05/01

岡本和也さんより

岡本 和也 2008:「13世紀後半におけるジュチ・ウルスとマムルーク朝の外交関係」『オリエント』50-2 (2007), pp. 252-274.

抽印を拝領.岡本さんありがとうございました.

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2008/04/14

『東洋史研究』66-4

山下 将司 2008:「唐の監牧制と中国在住ソグド人の牧馬」『東洋史研究』66-4, 1-31.
後藤 裕加子 2008:「サファヴィー朝年代記とトルコ暦(十二支)の導入」『東洋史研究』66-4, 50-82.
高瀬 奈津子 2008:(評)丸橋充拓『唐代北辺財政の研究』『東洋史研究』66-4, 64-71.

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2008/04/12

榎並岳志さんより

榎並 岳志 2008:「孟少保神道碑の成立をめぐって」『東洋学報』89-4, pp. 33-61.
榎並 岳志 2007:「劉克莊撰「孟少保神道碑」訳注」『資料学研究』4, pp. 38-98.

抽印を拝領.榎並さんありがとうございました.
後者は当ブログでもすでに紹介済み,それに基づく南宋政治史の考察が前者論文.

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2008/04/10

鈴木宏節さんより

鈴木 宏節 2008:「突厥可汗国の建国と王統観」『東方学』115, pp. 157-141.

抽印を拝領.鈴木さんありがとうございました.

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2008/04/09

影山悦子さんより

影山 悦子 2008:「中国新出ソグド人装具に見られる鳥翼冠と三面三日月冠──エフタルの中央アジア支配の影響──」『オリエント』50-2 (2007), pp. 120-140.

抽印を拝領.影山さんありがとうございました.

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2008/03/26

斎藤純男・菅野裕臣・栗林均先生より

The Muqaddimat al-Adab: A Facsimile Reproduction of the Quadrilingual Manuscript. Tokyo, 2008.
The Mongolian Words in the Muqaddimat al-Adab: Romanized Text and Word Index. Tokyo, 2008.
A Study of Mongolian and Chagatay in the Mudaddimat al-Adab: Articles and Materials. Tokyo, 2008.

科研基盤研究「『ムカッディマト・アル・アダブ』のモンゴル語・チャガタイ語の語彙的・文法的研究」(No. 17320061)の報告書3冊を拝領.
斎藤先生・菅野先生・栗林先生ありがとうございました.
最初のものはウズベキスタン所在の写本のファクシミリ版で,1000頁超ながらフルカラー.次のものはローマ字転写と索引でやはり800頁超.
最後のものは言語学的研究論文編で,3先生にウズベキスタン側のIslomov・Khasanov両先生を加え科研メンバーによる論考からなる.
それぞれが大部のうえ,3冊1セットという科研報告書も前代未聞ではなかろうか.
あるいは科研の予算を印刷費だけで尽くされたのではとも案じられる(笑)
ともあれ,Muqaddimatについて現時点で世界最高水準の成果であろう.

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2008/03/25

北東アジアの中世考古学

『北東アジアの中世考古学』(アジア遊学107)勉誠出版,2008.

井黒忍さんから拝領.井黒さんありがとうございました.

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2008/03/24

Slovar' Tangutskogo (Si Sja) Jazyka

Slovar' Tangutskogo (Si Sja) Jazyka. Tangutskogo-Russko-Anglo-Kitajskij Slovar'. Ed. by E. I. Kychanov & S. Arakawa. Kyoto, 2006.

第2回立命館白川静記念東洋文字文化賞の授賞対象となった大著を荒川慎太郎先生から拝領.
荒川先生ありがとうございました.あわせて,ご受賞あらためてお祝い申し上げます.

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2008/03/13

中田美絵さんより

中田 美絵 2006:「唐朝政治上の『仁王経』翻訳と法会」『史学雑誌』115-3, pp. 38-63.
中田 美絵 2007:「不空の長安仏教界台頭とソグド人」『東洋学報』89-3, pp. 33-66.

抜刷を拝領.中田さんありがとうございました.

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2008/03/12

伊藤敏雄先生より

伊藤 敏雄 2007:「長沙走馬楼呉簡中の「邸閣」再検討」太田幸男・多田狷介(編)『中国前近代史論集』汲古書院,pp. 301-326.

新潟の簡牘シンポ会場にて影印を頂戴.伊藤先生ありがとうございました.

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2008/03/11

市川良文先生より

市川 良文 2007:「大谷探検隊と本派本願寺」『龍谷史壇』126, pp. 30-58.
『日中共同尼雅遺跡学術調査報告書』第3巻,佛教大学アジア宗教文化情報研究所・佛教大学ニヤ遺跡学術研究機構,2007.

抽印と大著を拝領.市川先生ありがとうございました.

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2008/03/10

石見清裕先生より

石見 清裕 2007:「唐代テュルク人墓誌とその史料的価値」氣賀澤保規(編)『中国石刻資料とその社会』汲古書院,pp. 35-65.
ソグド人墓誌研究ゼミナール 2007:「ソグド人漢文墓誌訳注(4)固原出土「史鉄棒墓誌」」(唐・咸亨元年)『史滴』29, pp. 81-103.

抽印を拝領.石見先生ありがとうございました.

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2008/03/07

中央アジアのイスラーム

濱田 正美 2008:『中央アジアのイスラーム』(世界史リブレット70)山川出版社.

生協にて購入.
リブレットシリーズで参考文献にこれほど洋書が並ぶのは類をみない.
ラブグーズィー『預言者物語』が興味深い.

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2008/02/28

『モンゴル帝国と長いその後』

杉山 正明 2008:『モンゴル帝国と長いその後』(興亡の世界史9)講談社.

すでにむとうすさんが紹介されているので,詳しくはそちらを参照.
「フレグ=ウルス」という呼称について,ペルシア語史料中に ūlūs-i Hūlāgū が在証されるといい,さらにイルハン朝=イスラーム王朝という認識を批判される(p. 213).これは,「ペルシア語史料においてフレグ以降の時代に「フレグのウルス」と名乗る例はほとんどみられない」とされた故岩武昭男先生(『西のモンゴル帝国』pp. 54-55)への反論かと憶測.
両説の当否について,本 Blog 読者にしてペルシア語に通じておられる方のご教示をお願いしたいところ.

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2008/02/27

古代インド文明の謎

堀 晄 2008:『古代インド文明の謎』(歴史文化ライブラリー251)吉川弘文館.

revertopさんのエントリで知り得たもの.
度量衡研究者(笑)としては「分銅から見た中央アジアとインド」が興味深いところであった.
アーリア人征服説を虚構とする点には,専家からのレスポンスが期待される.

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2008/02/17

吐魯番文書總目・歐美収藏巻

榮新江(主編)『吐魯番文書總目・歐美収藏巻』武漢大學出版社,2007.

書虫より.
ベルリン・ペテルブルク・ロンドン所蔵文書が主に扱われる.
てっきり漢文文書だけかと思っていたら,ウイグル語・モンゴル語・チベット語文書も相当網羅的にカタログ化されている.
このことは關尾先生も岩本先生も紹介しておられなかったので,大いにびっくり.
レファランスとして拙稿も多数引用されていてまたまたびっくり.
そこで既刊の『日本収藏巻』も見てみると,やっぱりウイグルまで入っていた(ちゃんと目を通していなかったことがばれてしまう)
とにかくトゥルファンから出たものは使用言語を問わず全て目録化しようというわけで,中国における研究エネルギーのすごさを感じる.
レファランスの充実ぶりは榮新江先生の陣頭指揮も影響しているのだろう.
ちなみに見返しの榮新江先生のご近影は大英図書館のリーディングルームで撮ったものかと拝察.

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2008/02/15

向正樹さんから

向 正樹 2007:「蒲寿庚軍事集団とモンゴル海上勢力の台頭」『東洋学報』89-3, pp. 67-96.

向さんには年末にアラビア語史料の解読でもお世話になった.
このたびの抽印ご恵送と併せ,ありがとうございました.

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2008/02/14

本間寛之さんから

本間 寛之 2007:「麹氏高昌国の地方支配について」『史滴』29, pp. 44-63.

抽印を拝領.本間さん,いつもありがとうございます.

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2008/01/30

ERENより

Pelliot, P. 1995: Uygur yazısıyla yazılmış Uğuz Han Destanı üzerine. Tr. by V. Köken. Ankara.
Tekin, Ş. 1993: Eski Türklerde Yazı, Kağıt, Kitap ve Kağıt Damgaları. Istanbul.
Galstyan, A. G. 2005: Ermeni Kaynaklarına Göre Moğollar. Istanbul.
Li Yongsǒng 2004: Türk Dillerinde Sontakılar. Istanbul.
Mirza Haydar, Tarikh-i-Rashidi, 2 vols. Ed. & tr. by W. M. Thackston. Cambridge (MA), 1996.

調べものからついつい買いあさってしまったもの.
Pelliot の研究成果を母語で読めるとはトルコ人研究者は恵まれている.
その点では,かつてのドイツ探検隊の報告書の漢訳を続々と提供される中国人研究者も同様だろう.
このような,多くの優れた研究成果に母語で接することのできる環境も,日本の学生を中央アジア研究に誘うためには大事なのではなかろうか.
もちろん原典主義こそ王道なのはいうまでもないが,辺境大学で学生に卒論を書かせようとすると,研究の面白さよりも,諸言語を扱わねばならない「敷居の高