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2011/06/07

国際古代ウイグル語研究ワークショップ(第3日)

2011年6月6日
7:30,朝食。
9:00,今日は会場をホテルからトルコ言語協会のビルに移動。参加者はビルに入ってすぐ右手の図書スタンドに殺到,学者病の集団発症だった。カヤ先生の Altun Yaruk 校訂本が飛ぶように売れていた。

9:30,開会。
VI. oturumu
Ayşe Gül Sertkaya: Konstantiniyye’de Uygurca. アイシェ先生が以前に扱われた Abdurrezzak bahši に関連するもの。
Hakan Aydemir: Eski Türkçe Xuanzang biografisi’ne kaynaklık eden Çince metin hakkında yeni bilgiler. 玄奘伝漢文の系統とウイグル訳との関係をめぐる「新説」。不肖マツイにはかなり苦しいと感じられたが,刊行されたらあらためて議論があるだろう。
Ablet Semet: 予定の題目を「ウイグル語の術語形成方法に関する観察」に変更,トルコ語タイトルは失記。特に玄奘伝中の抽象名詞の翻訳方法をめぐって。
Muhemmetrehim Sayit: Şingku seli’nin Altun Yaruk’ta izlediği yöntemi.

12:00,3日連続で同じレストランで昼食。最終日は辛口のアダナケバプ。

14:00,再開。
VII. oturumu
Litip Tohti: The traces of the diachronic sound changes of l to š in Old Uyghur. アルタイ比較言語学というのは最近日本では下火のように見受けられるが,Litip 先生の報告は(英語だったこともあってか)明解と感じられた。
Erkin Awkal: Şingqu salıy’ın çevirilerindeki eş anlamlı sözleri. 途中からカザフ語による発表になってしまった。
Tieshan Zhang: A study of one fragmental leaf of the Abhidharmakośabhāṣya-tīkā Tattvārthā in Uighur script.
Dilara Israpil: A study on the colophon of Old Uyghur Mahāpraṇidhāna. 歴史学的にも重要な情報を含む新出資料を紹介。すでに現在,某誌に発表する準備をすすめておられるそうで,公刊を鶴首。

VIII. oturumu
Mağfiret Kemal Yunusoğlu: Şingku şeli tutung’un tercüme üslubu üzerine
Serkan Şen: Eski Uygurca dört brahman öyküsünden bir parça
Reziya Nuri: İpek yolunda bulunan runik harfli yazmaların ağız özellikleri

Değerlendirme oturumu
Melek Özyetgin, Klaus Röhrborn, Litip Tohti, Mehmet Ölmez の4先生が登壇しての総括セッション。
Litip 先生がニコニコしながら「中国でまたこんな学会を開きましょう,いま中国ではお金の心配はまったくないから」と呼びかける。少なくとも学術研究に対するサポートという点では,日本は中国の後塵を拝することすらできないほど追い越されてしまっていることを実感,彼我の差に嘆息。
最後は適宜記念写真を撮り,別れを惜しみつつ,三々五々解散。
ホテルへ帰りがてら,橘堂さんと再び Beer Station で反省会。

19:00,夕食。セルトカヤ先生ご夫妻・カヤ先生・カチャリン先生・アイシマ女史・ディララ女史という,トルコ・ウイグル混淆テーブルにお邪魔する。セルトカヤ先生・アイシェ先生とも,いくつかの報告についてきつめの批評を拝聴。しかしトルコ人とウイグル人は,本当に意思疎通が簡単でうらやましい。

21:00,私の明日のアンカラ発便は早朝につき撤収,セルトカヤ先生とイスタンブルでの再拝を期す。
しかし,笠井さんにプレゼントを忘れていたので,ロビーで待機。しばらくして授受完了。ドイツ若手組は Beer Station に行っておられた由。

6月7日
6:30,一番乗りで朝食を完了。7:20,チェックアウト。朝食に降りてこられたラシュマンさん・笠井さん・橘堂さんにご挨拶して辞去。7:30,TDK差し回しのタクシーで,一路エセンボガ空港へ。

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