« 国際古代ウイグル語研究ワークショップ(第1日) | トップページ | 国際古代ウイグル語研究ワークショップ(第3日) »

2011/06/06

国際古代ウイグル語研究ワークショップ(第2日)

2011年6月5日
8:00,朝食。久方ぶりに再会した Ablet Semet 博士と同席。「マツイ君の発表は,10年近く前にベルリンで議論したネタだよね」と看破されてしまう。実は2002年に野尻湖でも話したのだが,練るのに時間がかかっているのだ。

10:00,会場をホテル地階のカンファレンスルームに移して開会。

III. Oturumu
Marcel Erdal: Eski Uygurcanın fiil varlığ.
Yukiyo Kasai: The Old Turkish fragments with Brahmi elements. 笠井さんのPPTは,会場据え置きの端末を使ったため,漢文仏典の同定成果が文字化け。ご本人はいたく落ち込んでおられたが,例えディスプレイされたとしても読めない人間のほうが多かったのではないかと慰める。
Yong-sŏng Li: The Uighur word materials in a manuscript of Hua-yi-yi-yu in the Library of Seoul National University (IV). 庄垣内正弘先生の『畏兀児館訳語』研究に対する批判なのだが,庄垣内先生が利用した写本の検討なしでは有効とはなるまいと感じる。この点は質疑応答でアブドゥリシトさんも指摘。

12:00,昼食。アイシェ先生に名前入りのナンがサービスされたのだが,誕生日でも結婚記念日でもなく,単になじみ客だからということらしい。

14:00,再開。
IV. oturumu
Dai Matsui: Borun and Borun-luq in the Old Uighur legal documents. 途中,イェンスとのエピソードに関するジョークで笑いをとれたので可しとする。
Aydar Mirkamal: Two Abhidharma fragments from Dunhuang.
Özlem Civerek Ayazli: Şingko şeli tutung ve Altun Yaruk çevirisi üzerine.
質疑応答では,いささかピントのずれた質問を受けて戸惑うが,幸いにもオスマン先生が助け船を出して下さった。キリスト教人名について,ツィーメ先生も交えて議論する。休憩時間に入り,Erdal 先生からも,「人」の -Ž- の音価がウイグルの -R- と近かった可能性はないか?とのこと。しかし Radloff,Jarring のエントリーからも漢語起源はあり得ないだろう,とお答えする。

V. oturumu
再会にあたって,セッション司会を務めるセルトカヤ先生が,某先生の学士院賞受賞を記念して TDK 会長と本国際ワークショップ参加者の共同名義で祝電を送ろうとご提案。もちろん全員賛成。ツィーメ先生は,電報よりもメールがよかろうというジョーク。
Ceval Kaya: Eski Uygurcada ses ve uyum sorunları.
Fuxue Yang: Two Uighur inscriptions quoted from Altun Yaruq in Dunhuang Mogaoku Cave 464.
Murat Elmalı: Daśakarmapatha-avadānamālā üzerine yapılan çalışmalar ve bu çalışmalarda karşılaşılan güçlükler.
Aysima Mirsultan: Studies on some Old Uighur words in Modern Uighur dialects. 古代ウイグル語に由来する現代ウイグル語の事例を紹介。

夕食前にロビーへ。ドイツ若手組を通じて,ウルムチの Israpil Yüsüp 先生のご令嬢でもある Dilara Israpil 女史にご紹介いただく。そういえば,随分と昔に,ディララ女史を通じてイスラピル先生からのご連絡をいただいたことがあった。
19:00,なお議論は尽きず,そのまま夕食へ。イェンスは私のジョークに大受けしていた。ディララさんが前もって見せてくれた草書体仏典などはまだ不十分で,やはり U 5960 くらいひどくなければ awful とはいえないらしい(笑)
21:30,撤収。報告を終えたということで,日本人3名で昨晩に続いて Paper Moon へ。先着しておられた Semih Tezcan 先生とツィーメ先生・アブドゥリシトさんと入れ違いとなる。解放感から,日付が変わるまで杯を傾けることに。

|

« 国際古代ウイグル語研究ワークショップ(第1日) | トップページ | 国際古代ウイグル語研究ワークショップ(第3日) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/117703/51910146

この記事へのトラックバック一覧です: 国際古代ウイグル語研究ワークショップ(第2日):

« 国際古代ウイグル語研究ワークショップ(第1日) | トップページ | 国際古代ウイグル語研究ワークショップ(第3日) »