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2010年12月

2010/12/31

敦煌出張

12月21日から12月31日まで,分担参加の科学研究費(基盤研究(A))「シルクロード東部の文字資料と遺跡の調査」により,今年3度目の中国出張。今回の目的は敦煌莫高窟・安西楡林窟の諸言語銘文調査。

  • 12/21
    青森→大阪。関空からの出国が翌早朝便なので,ホテル日航関西空港に前泊。リムジンの乗客は私1人で,なんとも贅沢な気分であった。

  • 12/22
    7:00,海外用コンセントプラグを忘れてきたことに気づき,空港のショップで購入。
    7:30,出国カウンターで,今回の出張のグループリーダーである坂尻彰宏さん,さらに岩尾一史さん・赤木崇敏さんと合流。
    8:00,出国。
    9:00,北京行きCA 162に搭乗。
    9:30,ほぼ定刻通り離陸。機内では,某先生からいただいたご論文の草稿に目を通す。
    12:00,ほぼ定刻通り着陸。ピックアップする荷物を待っているところで,成田から到着された荒川慎太郎さん・佐藤貴保さんと合流。乗り換えカウンターで西安便にチェックイン。
    14:00,西安行きCA1201に搭乗。
    16:35,やや遅れて西安着陸。荷物をピックアップし,送迎バスで空港商務酒店に到着。チェックイン後,しばし休息。
    21:00,解散,就寝。

  • 12/23
    6:00,起床,朝食。
    7:00,ホテルをチェックアウトし,西安空港へ。
    7:10,西安空港カウンターでチェックイン,しかし各氏の預託荷物に入っている携帯使い捨てカイロが,カウンターでスキャンされる際に不審物としてされ,ほとんどが没収の憂き目に遭う。どういうわけか,私のカバンに入っているカイロはOKだった。
    8:00,敦煌行き天津航空7531に搭乗。エンブラエール145型の小ささに驚く。
    11:00,敦煌空港着。迎えのマイクロバスで敦煌賓館にチェックイン。昼食に出かけ,敦煌名物のロバ肉ラーメンを食す。ホテルに戻り,今後の調査の進め方を相談。電池や飲料水などを買い出し,さらに石室書軒で恒例の図書卷狩り。
    17:30,夕食。21:00,解散,就寝。

  • 12/24
    B6:30,起床。7:30,朝食。8:30,マイクロバスで莫高窟近くの敦煌研究院へ向けて出発。途中から雪が舞う。
    8:55,敦煌研究院の職員用バスに続いて,敦煌研究院到着。まずは雪景色の敦煌を記念撮影。
    9:15,今回の調査を按配して下さった敦煌研究院の范泉氏に会見。種々の手続をとっていただく。
    10:30,莫高窟に入場すべくチケット売り場に向かうが,降雪時には石窟の保護のため観覧不可という。しばらく接待部の控え室で待機するが,止む気配がないので,係員のアドバイスもあり,午前の参観はあきらめる。向かいの展覧館で,北区出土の文物を参観。2006年に来た時よりも,出展数が増えているように思われた。
    11:30,敦煌研究院に戻り,職員食堂で昼食。
    12:30,再びチケット売り場へ。幸い,小やみになっていたので,参観可能とのこと。説明員の牛源氏のご案内で,各窟を参観。
    16:25,退出,敦煌市内へ。白玉冬さん・岩尾さんの靴が防寒不十分につき,靴屋へ。ついでに新華書店を軽くしばくが,ここでは購書なし。
    18:00,敦煌賓館のレストランで夕食。
    20:00,解散。就寝。

  • 12/25
    6:30,起床。7:30,朝食。8:30,出発。
    9:20,莫高窟入場。
    11:50,昼食。
    13:00,再入場。
    16:20,私と白さんは一旦退場し,四天王塔を調査。
    16:50,退出してきたメンバーと合流。
    17:15,莫高窟出発。17:45,ホテル帰着。18:00,ホテルの風味餐庁で夕食。20:00,解散。就寝。

  • 12/26
    6:30,起床。7:30,朝食。8:30,出発。
    9:20,莫高窟入場。今日の案内員は張軍氏。まずは4年越しの希望だった138窟から。
    12:00,昼食。
    13:00,再入場。
    15:45,退場。
    16:30,ホテル帰着。明日の楡林窟調査に備えて買い出し。
    17:00,夕食。19:30,解散。就寝。

  • 12/27
    6:00,起床
    7:00,出発。
    9:20,楡林窟到着。10:00まで待たされる。
    10:00,石窟入場。
    12:00,一旦退出。昼食。
    13:00,調査再開。
    15:00,退出。途中で破城子(唐代の懸泉鎮?)を瞥見。
    17:30,ホテル到着。その後,夕食,解散,就寝。

  • 12/28
    Photo_26:00,起床。7:30,出発。9:50,楡林窟到着。石窟入場,調査。予想外のところからいろいろな銘文が出てくる。
    14:00,今日は強風で雪もちらつくため,復路の道路事情の安全を考慮して早めに退出。
    16:30,ホテル到着。その後,夕食,解散,就寝。

  • 12/29
    9:00,ホテル出発。
    9:30,莫高窟調査。蔵経洞こと第17窟のチベット語銘文も,観光客のいないこの時期だとじっくり調査できた。
    15:00,退出。初日に続いて博物館へ。図書コーナーでは若干掘り出し物あり。
    16:30,ホテルへ戻る。
    18:30,范泉氏と案内員の牛源・張軍両氏を招き,お礼の宴会。20:30,解散。

  • 12/30
    朝食はパス。この間の調査ノートの整理。
    11:30,ホテルをチェックアウト,昼食へ。
    13:30,ホテル出発。14:00,敦煌空港着。
    14:45,西安行きGS7532便に搭乗。
    15:30,離陸。
    17:40,ほぼ定刻通り西安に到着。送迎バスで西安市内のホテルへ。19:00,ホテル着。夕食,解散,就寝。

  • 12/31
    9:00,ホテル出発。
    11:50,やや遅れてで離陸。
    13:20,ほぼ定刻通り北京着。トランスファー,出国審査。手荷物検査では妙に詳しく取り調べられた。
    15:30,関空行きCA161便に搭乗。
    19:50,関空着。リムジンバスで大阪方面へ。

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2010/12/17

ユーラシアの交通・交易と唐帝国

荒川 正晴 2010:『ユーラシアの交通・交易と唐帝国』名古屋大学出版会。

著者より拝領。荒川先生ありがとうございました。
すでにAmazonでも入手可能となっている(目次もある)
旧稿の集成にとどまらず,書き下ろし部分もあるので,あらためて精読を要する。
ありがたい誕生日プレゼントをいただいた。

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2010/12/15

世界史史料4

歴史学研究会(編)『世界史史料4:東アジア・内陸アジア・東南アジアII:10-18世紀』岩波書店,2010.11.

私は「ウイグル人と交易活動」という項目で,『松漠紀聞』と敦煌出土ソグド語文書を紹介。
たった2頁分しかスペースが無いうえに,締め切りまで2ヶ月しか時間がなかったので,材料選びに苦労したのを思い出す。『松漠紀聞』や敦煌文書は基本的資料ではあるが,なにぶん入稿はもう6年半も前のことであり,この間に集めてきた新出ウイグル文書にはこのテーマに関するものもあるので,今となってはそちらを使いたかったとも思う。
担当頁数が少なすぎるためか,どうやら出版社からはいただけないようなので,生協で購入(第3巻を担当された關尾先生はもらっておられるのだが)

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2010/12/13

新アジア仏教史8・9

沖本克己・菅野博史(編)『新アジア仏教史08・中国III・宋元明清:中国文化としての仏教』佼成出版社,2010.9.
沖本克己・福田洋一(編)『新アジア仏教史09・チベット:須弥山の仏教世界』佼成出版社,2010.4.

この2冊は遅ればせながら購入。
モンゴル時代のチベット仏教の位置づけが全く異なる(中国編ではなお「ラマ教」という呼称も用いられている)のは印象的。

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2010/12/11

新アジア仏教史5・中央アジア

奈良康明・石井公成(編)『新アジア仏教史05・中央アジア:文明・文化の交差点』佼成出版社,2010.10.

目次は称猫庵さんのエントリを参照。また,furuhon-yaさんも紹介しておられる。
旧版のアジア仏教史・中国編5として1975年に刊行された『シルクロードの宗教』は,中央アジア仏教の入門書として実に有用であった。
それから35年間の出土文献・遺跡研究の知見が盛り込まれており(橘堂さんの担当箇所では,なんと拙稿まで言及されている)新たなスタンダード概説となるだろう。

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2010/12/10

第11回遼金西夏史研究会大会

2011年3月19日(土)〜20日(日)
大阪大学文学部・豊中キャンパス

・ミニシンポジウム「遼・金・西夏研究の現状と展望」
 飯山知保(早稲田大学)・佐藤貴保(新潟大学)・高井康典行(早稲田大学)
 司会:渡辺健哉(東北大学)
・研究発表

ミニシンポジウムは,研究会発足10周年を記念するもの。
研究発表者は12月24日まで公募中とのこと。
連絡先などは研究会サイトを参照。

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2010/12/07

『内陸アジア言語の研究』25, 2010

大澤 孝 2010:「ホル・アスガト碑銘再考」『内陸アジア言語の研究』25, pp. 1-74.
Ching Chaojung 慶昭蓉 / Hirotoshi Ogihara 荻原裕敏 2010: Internal Relationships and Dating of the Tocharian B Monastic Accounts in the Berlin Collection. Studies on the Inner Asian Languages 25, pp. 75-141.
Peyrot, Michaël. 2010: Notes on the Buddhastotra Fragment THT3597 in Tocharian B. Studies on the Inner Asian Languages 25, pp. 143-169.
高橋文治 2010:「1258 年山西浮山県天聖宮給文二碑札記」『内陸アジア言語の研究』25, pp. 171-186.

先月中旬には雑誌のサイトに目次が出ていたが,ようやく手許に。
大澤先生の論文は,突厥王族の氏姓「阿史那」にあたる古代トルコ語の Ašïnas を初めて読み取った。
慶・荻原論文の出破暦の分析は,現在進行中の科研で対象としているウイグル文の同種文書の研究にも示唆する点が少なくない。

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2010/12/01

モンゴル帝国期多言語文書史料群と歴史研究:イランと中国を中心として

2010年12月11日(土)13:00~18:00
早稲田大学戸山キャンパス34号館2F第三会議室

主旨説明:四日市康博(九州大学)
報告:
赤坂恒明(内蒙古大学・早稲田大学)「カラホト文書に見えるモンゴル王族とその活動」
渡部良子(東京外国語大学)「インシャー史料におけるペルシア語モンゴル命令文について」
四日市康博(九州大学)「イル=ハン朝行政文書システムにおけるモンゴル文書様式と元朝印章制度の影響――アルダビール文書を中心に」

コメント・討論:
中村淳(駒澤大学)・小野浩(京都橘大学)

司会:松井太(弘前大学)

私も参加している共同研究プロジェクト「モンゴル期多言語複合文書研究」主催のワークショップ。
司会ということで,報告を担当される方々に比べれば些か気楽な役割ではあるが,海外からの傍聴者もお見えになられるらしいので,しっかりと責めをふさぎたいものである。

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