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2008年10月

2008/10/28

吐魯番学会で拝領した出版物

『吐魯番學研究』2008-1, 新疆吐魯番學研究院.
 これは学会参加者にもれなく配付.吐魯番学研究院のサイトに目次があがる.どれも重要.

張 廣達・榮 新江 2008:『于闐史叢考(増訂本)』中國人民大學出版社.
 榮新江先生から拝領.ありがとうございました.

『西域歴史語言研究集刊』第1輯,科学出版社,2008.
 これは沈衞榮先生から拝領.ありがとうございました.

Manichaean Studies Newsletter 22 (2007). Brepols.
 Erica Hunter 博士から拝領.ありがとうございました.吉田豊先生が "Discovery of Mani Image in Japan" で大和文華館所蔵のマニ教絹画に関する情報を扱っておられる.

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2008/10/22

10月21日:第3回吐魯番学国際学術研討会(第3日)

8:50,起床・朝食.
9:30,部会へ.
Aydar Mirkamali「敦煌莫高窟北区新出回鶻文文献総述」がキャンセルされたのは残念.
Chirstiane Reck, "Work in Progress: The Buddhist Sogdian Fragments of the Berlin Turfan Collection"
霍旭初「柏孜克里克第17窟『觀無量壽經變』瑣議」テュルク遊牧民の供養者がいるという柳洪亮説に基づく.しかし今では壁画の問題の箇所は状態が悪いらしい.
中川原郁子「在新疆的以布施做主題的故事」
Tigran Mkrtchev, "Problem of Interpretation of Por-Bajin" 標題遺跡を宗教施設として考えたいという意向のよう.ただし,突厥・ウイグル時代に仏教が受容されていたという旧説に拠るところが大きい.
Alexander Yevglevsky, "Musical Culture of the Golden Horde Nomads." 予稿集で報告タイトルが「輝煌的蒙古部落的音楽文化」と中訳されていたのは苦笑.
王振芬「大谷収集品中一幅新發現的帶有景教符号的地蔵麻画初探」今夏,この麻画現物を見せていただく機会があった.学界新紹介ということで,仏教学・美術史研究者のコメントで大いに盛り上がる.Zieme・榮新江両先生も大いに興味を惹かれたご様子.
檜山智美,"The Wall Paintings of Kizil Cave 118"
18:00,閉会式.前回に比べて,結構あっさりしていた.
19:30,お別れ宴会.大澤先生・四日市さん・向さん・Özyetgin先生・デュンダル先生と同席.白酒の応酬にならずに済んだのはありがたかった.おいおい,他テーブルのみなさんとも葡萄酒を応酬.Abdurishid先生と博士論文を公刊する難しさを語る.李肖先生は2年後の新博物館での開催に向けて早くも意気込んでおられた.王丁先生は夫人・令嬢連れのご参加.令嬢と愚息とを結婚させるか否かについて.
21:30,解散.さらにバーで日本人集団で歓談.途中からロシア人参加者とも合流.ロシア人の大歌合戦の中,西村さんとチッカンクルの位置について議論しつつ,中川原先生から研究姿勢についてダメ出しされる(泣)
23:30,引き上げて就寝.27日にまで及ぶエクスカーションにはさすがに参加せず,明日はウルムチ,明後日に日本帰国の予定.

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2008/10/21

10月20日:第3回吐魯番学国際学術研討会(第2日)

8:50,起床,朝食.
9:30,部会へ.
Valerie Hansen,「從吐魯番・撒馬爾罕文書看絲綢之路上的貿易」.質疑の最中,司会の榮新江先生から,突然「ウイグルにおける交易状態は?」などと質問をふられてしまった.なんとか対応する.
沈衞榮「吐魯番回鶻文献中所見的蔵伝密教」沈衞榮先生とは昨年敦煌調査中に偶然お目もじしていたのをご記憶下さっていた.敦煌北区出土モンゴル語文書とウイグル人チベット仏教徒を論じた拙稿抽印2篇を献呈.
A. Melek Özyetgin, “Criminal Law Practices in Turfan Uigurs according to Civil Documents.”ウイグル地域における yasa の施行については梅村坦先生に旧稿があるが,資料の増えた現時点で再考する余地は大いにあると感じられた.
11:30〜12:30,休憩.12:30〜,部会再開
郭平梁「回鶻文研究在中国」
Ablim Keyyum「在吐魯番,吐魯番学学術研究事業的発展」
松井太「俄藏回鶻文『修士奴・薬師奴文書』與吐峪溝的『阿彌陀窟』」
MacBookのディスプレイ読み込みがうまくいかず,KeyNoteの発表者モードが使えなかったので,若干グダグダなプレゼンとなったが,司会の榮新江先生がうまくフォローしてくださったおかげで質疑もスムースに行なえた.
13:30〜,昼食・休憩
15:30〜,再開.
梁濤「台藏塔的保護與加固研究」
Erica Hunter, “The Christian Library at Turfan: An AHRC Project Exploring the Syriac-Script Manuscripts from Bulayïq.”ブライク出土のキリスト教関係文書の内容は興味深い.
Simone-Christiane Raschmann, “New Results of Cataloguing the Old Turkish Documents in the Berlin Turfan Collection.” Raschmann博士が報告された未公刊史料により,拙稿「ドゥア文書」の歴史的背景の理解は少なくない修正を迫られることになった(泣)博士から共同研究のお申し出をいただき,一も二もなく応諾.
Julia Elikhina, “Khotanese Collection of the State Hermitage”
王啓濤「新獲吐魯番出土文献詞語考釋」
山部能宜「再次探討石窟用途」シヴシドゥ・ヤクシドゥ関係文書でもそうだが,仏僧たちの活動は壁画経典や銘文だけでなく,実態的に考える必要があるとのご提言を重く受け止めねばならない.
Desmond Durkin-Meisterernst, “Manichaean Terminology in Sogdian Texts”
解散後,司会を務められていた陳國燦先生にご挨拶し,プログラムの関係で拝聴できなかった「対西州回鶻時期一件漢文造佛塔記的研究」の予稿を拝領.
19:30〜 夕食.
21:00〜,再開.
湯士華・陳愛峯「雅爾湖石窟4號窟千佛圖像研究」ウイグルの銘文が紹介される.定型的な「(某が)書いた.記念となれ」なので,すぐにテキストを渡しておく.
Yukiyo Kasai, “The Uyghur Commentary on the Vimalakirtinirdesa-sutra.”
森美智代「中国早期中心窟起源試論」
22:30〜,部会終了後,前夜のメンバーをはじめ日本人集団数名で歓談.梅村坦先生による共同研究プロジェクトの正式締結・発進を言祝ぐ.解散,就寝.

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2008/10/20

10月19日:第3回吐魯番学国際学術研討会(第1日)

8:45,起床,朝食会場でZieme先生やDurkin-Meisterernst先生をはじめとするベルリンのトゥルファン研究所の皆さんとご挨拶.同席したKasai女史と,今年の吐魯番のホテルではおいしいコーヒーが出るということを喜ぶ.
9:15,一端部屋に戻って仮眠.10:30,全体写真撮影には出ておこうと部屋を出ると,11:00予定の写真撮影が前倒しで始まろうとしていた.あわてて最後列に並んで学会参加の証拠を残す.
ティーブレイクの最中には庄垣内正弘先生,大澤孝先生,山部能宜先生,中川原郁子先生,四日市康博さん,西村陽子さん,ハンブルクに移った王丁先生らと久闊を叙す.
11:30〜,李肖・榮新江・チンゲルの3先生による基調講演.榮先生の「西州回鶻時期的粟特人」は予定の30分をさらに30分超過する力の入ったものだった.
13:00〜,昼食・休憩.
16:00〜,「文獻・藝術史・宗教學」「歴史学」「考古学」の3部会,さらに中国社会科学院主催で同時開催された「歐亞遊牧民族的起源與遷徙国際学術研討会」部会に分かれ,個別の研究報告が開始.適宜部会を移動しながら聴講.
Zieme先生の “Traces of the Traditional Chinese Literature in Old Uigur Texts” は,直前の別の部会で時間を守らない発表者のせいで残念ながら聞き漏らす.
孫飛鵬・Abdurishid Yakup「対回鶻文印刷文献進行図像分析的初歩結果,断代和印刷方法的新探索」
庄垣内正弘 “A Chinese Agama Text Written in Uighur Script”
Ganbaatar「蒙元時代吐魯番地区宗教政策」
Abdurishid Yakup「回鶻文『般若波羅蜜』類文献群的総合分析」
19:00〜,夕食.庄垣内先生と同席.「若い時分から考えていたことが新史料でどんどん裏付けられ,ますます進展してきた」との力強いお話しに感銘を受ける.
21:00〜,部会再開.
劉戈「回鶻文契約中的 cïn 考」
22:30〜,部会終了後,林先生・四日市さん・向さん,さらに深夜に到着された梅村坦先生・鈴木健太郎さんと葡萄酒で歓談.

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2008/10/19

10月18日:第3回吐魯番学国際学術研討会(往路)

すでに吐魯番学研究院のサイトで写真入りの簡報が掲載されている通り,10月19日〜10月21日に新疆吐魯番市で第3回吐魯番学国際学術研討会が開催された.
私も2005年の第2回に引き続いて参加してきた.

7:30起床,朝食.8:35,宿舎の日航成田を出発して成田第2ターミナルへ.9:10,チェックイン,出国.10:45,CZ776便に搭乗.11:25,離陸.
13:36,北京首都国際空港の第3ターミナルに着陸.入国審査,荷物をピックアップして,14:25,第2ターミナルへの移動バスに乗り込む。広さにビックリ。復路は乗継ぎ時間が2時間しかないので心配.
15:00,ウルムチ便へのチェックイン完了.制限区域へ移動.この空き時間を利用して,来年度新規申請予定の科研費の計画調書を執筆.
18:55,ウルムチ行きCZ6910便に搭乗。19:25,定刻通りに離陸.
23:00,若干早くウルムチ空港に到着。荷物をピックアップし,学会差し回しの吐魯番行きバスに搭乗.24:00,ウルムチ出発.
2:40,吐魯番の新火州大酒店に到着,チェックイン.その間に創価大学の林俊雄先生,大阪大学の向正樹さんに会ってご挨拶.
予稿集とプログラムを瞥見して,明日(といってももう今朝)の開会時間と,どういうわけか私の報告タイトルが間違っている上,先月早々に送っておいた報告原稿が予稿集にないことを確認して,とりあえず急速睡眠.

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2008/10/13

『KOTONOHA』69 + 70

古代文字資料館(愛知県立大学)

69号(2008.8)
中村雅之「ケンジとミチコの歴史人名談義」
竹越孝「二つの『老乞大集覧』」(上)
吉池孝一「北周墓誌の粟特語(ソグド語)音訳漢字」

70号(2008.9)
竹越孝「二つの『老乞大集覧』」(下)
吉池孝一「蒙古字韻の校訂と増補について」

吉池孝一先生から拝領.吉池先生ありがとうございました.

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2008/10/09

西厳寺蔵橘資料

『西厳寺蔵橘資料・古写経断簡集成・小川貫弌先生著作集』(DVD2枚)小川貫弌先生蔵貴重書研究会(小田義久代表)2008年9月.

編集者のお一人,橘堂晃一さんから拝領.橘堂さんありがとうございました.
内容はすでに岩本篤志先生のブログで紹介されている.
大部分は漢文の小断片ながら,一部はイラン語・ウイグル語との両語断片も含み,龍大蔵の大谷資料と接合するものも確認されているという.
関係者のご尽力に敬意を表しつつ,貴重な新資料が学界に紹介されたことを慶びたい.

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2008/10/08

『『蒙古源流』五種』

森川 哲雄 2008:『『蒙古源流』五種』中国書店.

モンゴル研究にとって重要な年代記の写本5種類を対校,A4版で総700ページを超える巨冊.
ただし,テキスト転写だけで和訳はなく,岡田英弘先生の訳註『蒙古源流』が転写がないのと対照的ともいえようか.

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2008/10/05

西田龍雄先生傘寿記念リレー講演会「現代言語学の潮流と西田門下」

2008年11月22日(土)13:30〜17:00
京都大学ユーラシア文化研究センター(羽田記念館)

【プログラム】
司会:吉田豊(京都大学)
0.趣旨説明:庄垣内正弘(京都産業大学)
1.「言語理論と日本語」坂本勉(九州大学)
2.「印欧諸語」吉田和彦(京都大学)
3.「チベット=ビルマ諸語」武内紹人(神戸市外国語大学)
4.「アルタイ諸語」藤代節(神戸市看護大学)
5.「フィールド言語学」梶茂樹(京都大学)
6.総評:西田龍雄

懇親会・傘寿祝賀会(17:30〜)


準備の都合上,事前に出欠を確認したいご意向とのこと.
ご連絡は,こちらのサイトから担当者へ.

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2008/10/03

内陸アジア史学会+東方学会+東方学会賞

2008年年度内陸アジア史学会大会 2008年11月8日(土)→学会のサイト
第58回東方学会全国会員総会 2008年11月8日(土)→学会のサイト

内陸アジア史学会では石見清裕先生が「漢文墓誌より見た唐代中国のソグド人」,東方学会では山下将司先生が「北朝時代後期における長安政権とソグド人」として,ソグド研究がらみの講演でもバッティングとなった.

なお,今年度の東方学会賞も発表され,古代チベット史専攻の岩尾一史さんが,受賞者のうちの一人となった(対象論文は「キャ制(rkya)の研究序説」『東方学』113, 2007)
これは中央アジア古代史にとっても明るいニュース.
お祝い申し上げます.

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